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【書籍紹介】Paradise Kiss

今回の記事は、漫画「Paradise kiss」の書籍紹介となります( ゚∀゚)

「ご近所物語」「NANA」など、数々のヒット作品を世に送り出した人気少女漫画家「矢沢あい」先生の作品です。

「ご近所物語」の続編の位置づけですね。

ちなみに私は男性で、普段は戦国時代をモチーフにした漫画ばかり見ているのですが、この作品はとても印象的だったので紹介します。

進学校に通い受験勉強に勤しむ高校生の主人公「早坂紫(はやさか ゆかり)」が、矢沢芸術学院という美術学校で行われるファッションショーのモデルにスカウトされるところからストーリーが始まります。

紫をスカウトしたのは矢沢芸術学院所属の生徒で「Paradise Kiss(通称:パラキス)」という洋服やアクセサリーブランドの仲間たちでした。

自分が通っている学校の仲間とは違いパラキスのメンバーはとても個性的で、また自分たちの目標に向けてやりがいをもって取り組んでいました。

親に言われるがままとりあえず大学受験に向けて勉強するも大学に進学する大きな意味、希望を見いだせない紫は、彼らと出会い、「自分がやりたいことに対して全力で突き進むこと」に気付かされました。

自分がモデルを務める矢沢芸術学院のファッションショー、そして湧いてきたプロのモデルになりたいという思い、そしてパラキスのリーダーで癖のある天才デザイナー「ジョージ」との間に生まれる恋愛関係を紫はどのように受け止めていくのかということを描いた漫画です。

 

私がこの作品を読んだのは、紫と同じ高校3年生の受験期でした。

同じクラスの子に借りて読みました。

この漫画は少女漫画であり、女性であれば紫とジョージのすれ違いながらも惹かれ合う恋愛関係が一番の見どころなのかとは思いますし、男性の私が読んでもジョージのキャラクターはとても個性的で紫とのやりとりを時に微笑ましく、時に訝しく思い面白く感じます。

しかし、個人的には「自分の人生を全うする」パラキスのメンバー、そしてそのメンバーに惹かれて自分もモデルの夢を志す紫の生き方が印象強く、紫と同じく受験に意味を見いだせなかった当時、とても勇気をもらいました。

自分は大学受験はしたのですが、この漫画を読み、大学に入ってからは自分の人生を考え、好きなことを見つけて努力していこうと思ったものです。

当時自分の読んでいた本に、ギリシャの哲学者プラトンが書いた「ソクラテスの弁明」という本がありました。

その本の中でソクラテスは「生きる」より「よく生きる」(つまり充実している生き方をする)ことが大事だと言っていましたが、紀元前のギリシャの哲学書と少女漫画のParadise kissのコンセプトがシンクロしていて、感慨にふけった記憶があります。

 

予定調和を変えたい、何か一歩踏み出したいという人におすすめです。